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2009/11/16 『日のかげった秋の広野のような前奏曲とすすり泣きの動機を用いたフーガ』
<平均律クラヴィーア曲集 第1巻>第14曲です。
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J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集 前奏曲とフーガ 第1巻
J.S.BACH/Well-Tempered Clavier Prelude & Fugue 1
第14番 嬰ヘ短調 BWV.859
No.14 - F# Minor BWV.859
m554.mid ピアノ 24.0KB 3′57″ |
前奏曲(最初〜1′27″)は2声のインベンション風のスタイルですが、侘しさを感じさせる曲想で、フーガもこの曲想を引き継いでいるので全体として溜息をも感じさせるような雰囲気に包まれています。
リーマンはこの曲を、「日のかげった秋の広野」に例えています。
フーガ(1′30″〜最後)は4声。主題が長いために主題の入りが少なく、ストレット(主題が呈示され、その主題が終了しないうちに他の声部にも主題が呈示される)もありません。
対位句には<オルガン・コラール>にも用いられた、「すすり泣きの動機」が姿を見せます。
前奏曲のテンポには、とても悩みました。
もっと早いテンポがコンセンサスでしょうし、大御所の演奏にも曲芸のような高速テンポのもが少なくありません。
このあたりは YouTube で、『BWV 859』で検索しますと沢山出てきますので、ご興味のある方は是非どうぞ。
私にはどうしもバッハの意図がこういう演奏であるように思えませんで、大変不遜なことのようで恐縮ですが自分の感性のままとしておきました。
前文で前奏曲を『インベンション風』と記しましたが、インベンションとは元々『創意工夫』の意味で、バッハ自身もこれを『原義を離れて、探究・発見されるべき曲想』という意味で使用しているとされています。
インベンション的な練習曲は、音楽や演奏の先生に「こう演奏しなさい」と教えてもらった通りに演奏するよりも、自身の感性で創意工夫、試行錯誤をし、あれこれと捻くり回すのが作者の意図であるということもできます。
が、何か言い訳の上塗りをしているような気がしてきましたので、このへんで。
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